家族葬はどこまで呼ぶのが正解か?

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1.家族葬で声をかけるのは、どこまで?

1-1.家族葬とは?通常の葬儀と何が違うの?

家族葬とはどのようなスタイルかご存知ですか?ネーミングの通り家族や近親者だけの少人数で行うお葬式のことです。「一般の弔問客などに気を遣わず、故人とのお別れがしたい」「故人に寄り添い落ち着いてお別れがしたい」といった要望に応える形で、近年はこのスタイルが多くなっています。 では、どこが通常の葬儀と違うのでしょうか? 実のところ、家族葬と通常の葬儀の間に大きな違いはありません。ただ、葬儀に呼ぶ人の範囲が違うだけです。家族葬は、家族や親族など故人の身内だけで行う葬儀であり、故人と生前にご縁のあった友人や仕事関係、趣味のサークル、近所の方など一般の方に広く声をかけて行う普通の葬儀とは区別されています。家族葬にくらべて参列者の人数が多くなる一般葬は、家族と面識がない方が参列される場合もある為、家族葬より葬儀をより形式的に行う事が重視される傾向があります。同時に、一般弔問客への接待のためのお料理や返礼品などの費用も必要となります。

1-2.親族であっても声をかける範囲は変わるの?

家族葬では通常、家族だけでなく故人の兄弟などを呼ぶケースも多くあります。また、それ以外の親族は、故人との生前のつき合い方によって、声をかけるか・かけないかの判断をする方が良いでしょう。ただ、その場合「あの親戚が呼ばれたのに、私は呼ばれなかった」など、葬儀後にトラブルになる可能性もあります。声をかける範囲をどこまでにするか、慎重に判断することが大切です。

1-3.家族葬でも勤務先に連絡するべきでしょうか?

故人が会社員または遺族が会社員の場合などには、勤務先に対する連絡が必要となります。まず亡くなった本人が会社員の場合は、会社側としても対応を迫られることになります。家族葬として身内だけの葬儀を行うのであれば、その旨をきちんと伝えることが大切です。葬儀後に「なぜ呼んでくれなかったのか?」と思われることを避けるためであり、会社関係だからといって一括りに考えないようにすることが大切です。 一方、遺族が会社員の場合、会社では忌引き休暇を取得できるようになっているため、就業規則に従って手続きを行います。この時、会社によっては香典や弔問の段取りをすることがありますが、家族葬のため弔問や香典は辞退させていただく旨をしっかり伝えるようにしましょう。

2.家族葬で声をかけなかった人に対しての対応方法

2-1.家族葬での香典の有無は明確に!

親族だけの家族葬では、事前に、香典は受け取らないと辞退の案内をするケースが増えています。もし、辞退しているにもかかわらず受けとってしまうと、統一がとれずトラブルに発展する原因にもなりかねません。「故人の遺志」で香典を辞退しているということを述べて、受け取らないようにする形が良いでしょう。

2-2.声をかけなかった方への報告も忘れずに

家族葬の場合、ご案内しない方に対しては、葬儀後に報告するのが正しいマナーとなります。事前連絡で葬儀のお知らせをすると「家族葬だから参列しないほうが良い」と解釈してくれる方がいる一方で、「連絡をもらったのだから参列したほうが良いのでは?」と判断に迷ってしまう方もいるからです。 葬儀後1~2週間を目安にハガキなどでご報告しましょう。 故人と特に親交の深い方に対しては、早急に報告はしながらも、家族葬で身内だけで行うという旨をしっかりと伝えましょう。

2-3.声をかけなかった人が後日、自宅へ弔問に来られた時の対応は?

葬儀が終わり、事後報告をした後によくあるケースとして、葬儀に参列できなかった方が自宅に弔問に来られるということがあります。また遠方の方の場合、弔問に行くことが出来ない為、かわりに現金書留で香典を送ってくるケースなどもあります。そのような場合を想定して、死亡通知を出すタイミングで香典を辞退する旨を伝えておくと良いでしょう。

家族葬で声をかけなかった人に対しての対応方法
家族葬とは?通常の葬儀と何が違うの?

3.当初見込んでいた人数が大幅に増えた場合は?

3-1.結局、親交の深い友人や関係が深かった親戚も呼ぶことになり、通常の式になることも

はじめは「家族葬で」と考えていても、声をかけてみたら人数が増えてしまったというケースは多々あります。そのような場合、まずは葬儀会社と相談してみることをおすすめします。お料理や返礼品等の接待費用も人数に応じて変わってきます。葬儀会社との最初の打ち合わせの前に、親族の人数とともに故人の関係者を年賀状や携帯電話などの連絡先から割り出し、何人になりそうかをあらかじめ想定しておくことをおすすめします。

3-2.家族葬でも一般の葬儀でも式場はどうやって予約する?

斎場で葬儀を執り行う場合、人数に応じてどの式場で行うかを決めていきます。そしてその場合は、式場の空室状況によって日程が決まってくることになります。ただ、これらの手配は葬儀会社が行いますので、遺族の方が式場探しをする必要はありません。

3-3.香典返しは、いつまでに対応すれば?

一般的に香典返しのタイミングは、四十九日の法要後とされています。この時に、納骨法要の報告とお礼を兼ねて渡すのが通例です。ただ最近では、式の略式化の影響で即日返しという形も主流になりつつあります。即日返しの場合は、通夜や葬儀の当日に渡すことで香典返しを終えます。 香典返しの相場としては、半返しから1/3程度と言われています。一方、香典の相場は故人との関係性で変わってきますが、通常は5千円~5万円の範囲内と言われています。事前に用意することが多い香典返しですので、それぞれの金額に応じて半返しというわけにはいきません。最低相場である5千円の半分位の物を用意しておくのがよいでしょう。また、多めに頂いた方に対しては、相応の物を別途にお贈りするなどの対応をおすすめします。

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